昔からいつも何か書き始めると真っ先に悩むのが「書き出し」で、このblogもやはりいつものように書き出しに悩んでいましたが、本題で一杯書きたいことがあるのに書き出しから進めないのもしょうがないので、「書き出しに悩んでいる」ことを、漸く始めた Blog の書き出しに持ってきてみました。
そもそも3年前に会社を作ってから今日までの僕のテーマは、「インターネットが実現する新しいメディアを考える」というところにありました。その問題意識から生まれたものが、現在会社で運営しているデジタルガジェットのレビューサイト、WAAGに集約されています(まだ出来ていないこともありますが)。ユーザによる自律的な編集システムの実現は、ある程度このサイトで成功した実感を得ています。
ところで、最近環境が変わって、今度は既存のメディア産業の視点から媒体作りに取り組むことになり、「産業としてのメディア」の存続の可能性を考えることになりました。それでも私自身としては、やはりインターネットらしい媒体を追求していくということを考えており、このスタンスは WAAG の運営当初から変わっていないと思います。
新しい媒体作りに当たって、今回僕が経営者としてテーマとして考えているのは次の3つです。
(1) 新しい収益モデルの確立
媒体、特に出版では、ここ数十年広告事業モデルを続けて採用してきました。インターネットの普及後、そのモデルの存続は曲がり角に来ていると思っています。
無限の広さを持つインターネット上で、多くの企業は媒体をとにかく拡張し、広告をより多く掲載しようとする一方、広告単価はひたすら下がり、それが製作コストの削減と、それに伴う媒体の質の低下を招き、結果として読者離れが起きるという負のスパイラルに苦しんでいます。
blog のようなパーソナルパブリッシングを支援するシステムが普及してきている現在、質の低下は「信頼性」というメディア産業の根幹を危うくし、致命的な影響を与えかねません。
ここ数年、新しいメディアに適合した新しいビジネスモデルが切望されてきましたが、僕も新しい事業の中で様々な挑戦を行っていくつもりです。
(2) ライター・編集のプロ育成環境の整備
そもそもメディア産業に関しては、僕ははっきりいって素人で、これまでの仕組みをよくわかっていないところもあるため、こういったことを言うのはおこがましい気もしますが、ここ数年仕事の関係上いろんなIT系のライターの方や編集者の方とお話するにつけ、皆ライターや編集者の育成環境が整っていないことを重大な問題として考えられていることがわかりました。
メディア事業は他の事業と比べても、より「人とノウハウ」がコアアセットになってくるだけに、この部分に関しては次世代のメディア産業に貢献出来る様々な施策を打ちたいと思っています。
(3) 新しいメディアづくり
当然のことながら、インターネットで媒体を作るのであれば、そのメディアの特質を活かしたものを考えていくべきだと思っています。
レビューサイトに代表される、読者とのコラボレーションの中で作るものや、はたまたこれまであまり取り扱われなかった、世界各地の情報の相互流通等、一歩一歩進めていきたいと思っています。
この blog ではこの新しい媒体作りの試みの行方を中心に、日頃の活動の中でインスピレーションを受けた人やモノ、更に僕がぼちぼちと考えていること等に関して、独白にならないようお話していければと思っています。