野中広務氏・引退

自民党の中で守旧派と言われ、「加藤の乱」の際にも決していい役としては立てなかった野中広務氏が引退表明を行った。詳しくは asahi.com のニュースにあるけれども、平成研が今度の総裁選に当たって、様々な政治家の思惑から割れたことが原因とのこと。

私は当然テレビを通してでしか野中さんのことを知りません。確かに既得権益を活用し、経済の流れに棹差す人との認識もありましたが、同時にイラク派兵に対して多くが特にこれと言った主張もなく肯定側になびく中、自民党の中でも1人で反対の意を示すなど、コンサバティブではありつつも、しっかりとした自分なりの国家観を持つ人、との印象もありました。

全体が正しいかどうかわからないけれども、ひとつの方向に強烈に動く中、保守的ではあっても国家観を主張できる、いわば「対抗軸にいるけど信頼できる人」の引退表明はある意味日本にとっては損失なのではないかと思います(それ以上に、そういった国家観を主張できる若い政治家が少ないことが残念でなりません)。

「批判勢力の象徴のような政治家がいなくなることで現体制はよりセルフコントロールが求められる」という甘利明元労相のコメントに、個人的には今後の政治に対する、なんとなく気持ちの悪い不安感を感じています。