Log the Endless World

3月 12日

谷さんにはブログを頑張って続けてほしい

 Survey MLでも話題になっていた、「経産省部長ブログ「炎上」 PSE法巡り書き込み殺到(Asahi.com)」の件ですが、私も興味を持ってこのスレッドを読んでいました。

 個人的にも是非公務員の方には、テーマに対する立場はどうあれ、ブログを書くという活動を続けてほしいと願って、エントリーを書いてみました。

 Survey ML管理人の萩原さんがMLに投稿されていらっしゃいましたが、私も公務員が実名でブログを開設して、個人的な意見を述べることは大いに賛成です。行政の難解な言葉(もちろん業務上それが必須のものである場合があることを理解の上でですが)に辟易としている立場からすると、関連する当事者があくまで個人の立場と断ってもらった上でも、難解な情報を噛み砕いて説明してくれるのはとてもありがたいです。それが公務の最中でも一向に構わないと思っています(業務に支障を及ぼさない適切な範囲で、ということでですが)。

 むしろ、普段は滅多にアクセスが出来ない情報源の方が、立場を超えて貴重な意見を出してくれるわけで、多くの人にとって利益のある話だと思うわけです。PSE法自体の問題は別として、これまではマスメディアを通じてしか得られなかった話に直接触れられることの利益は、是非多くの人に理解して頂きたいと思っています。行政に携わる方と非常に近い対話の機会が増えることは、住民のニーズに近い行政サービスを実現する上で、非常に価値のあることでしょう。

 とにかくなんか書かなきゃ、というところから書き始めたので、まだあんまり整理が出来ていないのですが、Survey MLで参加者の方がご紹介されていらっしゃったように、一昨年CNETで当時経産省の情報政策ユニット統括課長補佐を務められていた村上さんのインタビューを掲載させて頂き、その最後の方に政策立案の進め方について面白いコメントをして頂いたので、興味のある方は是非お読み頂ければと。

e-Japan時代の情報政策(下):情報家電産業の課題:経済産業省 村上敬亮氏(結構長いので、読むのがしんどいかもですが)

 「炎上」という表現自体非常に扇情的だなぁと思いますが、それだけ話題になるぐらい多くの人に明示的に重い課題で、それを政策に近い人と対話する機会があった、ということをもっと前向きに考えてもいいんじゃないかなぁと思っています。ボコボコになって、精神的にも結構しんどいことなのかもしれませんが、その他の公務員の方もこれにめげず頑張って頂きたいところです(私も本件で他の公務員の方のブログを知ることになって(新事業支援担当官日記というブログがSurveyMLで紹介されていました)、こりゃ幸いと思っていたぐらいで)。

9 Responses to “谷さんにはブログを頑張って続けてほしい”

  1. 1
    中川一郎 Says:

    公務員や組織の従業員が、職務に関連してブログなどで情報発信すること、コミュニケートすること。

    そのような言説があふれることによって、日本語ブログ界も、一層豊かになるのではないかと思います。

    個人としての頑張りを期待する。それはそれとしてあるのですが、個人としての頑張りを誘発するには、次の二点を、即解決されないとしても、応援してくれる人がいるとでも感じられないと難しいのではないかなと感じます。

    ぼくの稼業の奉職先は、民間企業ですが、そこで感じること、考えることも、なくはないのですけれど、名乗る気持ちにはなれません。

    公務員についても同様の面があるのではないかと推察しています。

    どういうことがクリアされると自分も、そのようなことをやってみようと思うか。ということを記してみたいと思います。

    1) 職務として認められること。それは奉職先組織において、そのような理解と認識と、厳しくなった時の支援も含めて用意がされているべきであります。

    2) 89年くらいのパソコン通信の頃より見てきたプチ炎上の光景。これをどうにかしない限りは、やはり組織に勤める人が、守秘義務に抵触しないことを述べよう、議論しようとすることに前向きにはなれないと思います。

    勤務先を述べたとたんに、その場で議論されていることに無関係でありながら、偏見を持たれ、レッテル貼りをされる。

    社長、お客様相談室、広報、IRに期待されることを当然果たすべきというスタンスで、ネット言論達者な方たちから、矢継ぎ早に質問やコメントがなされる。レスが遅いとあげつらわれる。

    このような光景をさんざんパソコン通信の頃から見てきたこともあって、勤務先を明瞭に述べながら、発信するのは組織の代表として扱われてしまうだけ。そのように深く感じておりました。

  2. 2
    mitarai Says:

    中川さん、貴重なコメントありがとうございます。

    仰る点は全くそのとおりだと思います。谷さんは相当異例のケースだと言えるのではないかと思いますが、逆に、そういった試みの中でもいいものは是非公官庁に追認してもらえるといいのではないかと思います。

    1)も2)も現状望みにくい状況である気はしますが、それが全体の利益に繋がることがわかってくれば、トップも決断出来るんでしょうけど。

    ともあれ、中川さんが最後にご指摘になられている点は、私もまだ技術面で解決の糸口を考えなくてはいけないと思っている部分です。

    ネットでの言説は、時間のある人が圧倒的に有利であると言われるように、質よりも量がポイントになるケースが多いのですが(これは言説空間がフラットなことに起因するわけですが)、言説が周りからどのように捉えられているか、といったところが雰囲気として見えて、それによって情報が格付けされるような仕組みが出来ないものかと、以前レビューサイトを作った時から考え続けています。

    今のブログの検索エンジンの仕組みはそれに近い状況を作り出しつつはありますが、もっと洗練された仕組みが出来るはずだと、今でもまだ考え続けているところです。

  3. 3
    中川一郎 Says:

    コメントありがとうございます。

    最初のコメントは、ネガティブな書き方をしてしまったと反省いたしました。

    勤務先を名乗りながら、個人名でも情報発信をすることが奨励されている事例として、たとえば、研究職の人たちの専門誌への投稿などがあげられます。

    1)の問題について・・勤務先でもそのことが、職務遂行の一環として認められるとともに、して当然と考えられているようにも思います。

    2)の問題については、専門誌でありますのでcirculationが限定されるとともに、スコープも限定されており、記されていたこと、そして、投稿した人が応えるべき範囲を逸脱したことを問題にするようなことをすると、むしろ、そうしたことをした人が信頼を失う。

    ネット全体がいきなりこうなることは難しい気がしますけれど、専門誌のコミュニティが持つような特性をブログなどの言論メディアで作り上げ、そのようなコミュニティが徐々にリンクされ、連携して、結果として大きな存在ともなる。そのような要素は現在もきっとあるという気がします。

    残念ながら、フル・オープンになっているブログは、現時点では、そのような状態ではないということでもある気がします。

  4. 4
    クワタ Says:

    こんにちは。そうこうしている内に総務省が省内SNSを始めました。主宰するのはやはりその「新事業支援担当官日記」の人たちですね。
     -地方総合通信局等SNS(SMILE)の試行
    http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060313_2.html
    ぜひ成功してほしいと思います。よくも悪くも成果をきちんと公開してくれそうですし。そして他の省庁にも企業にも波及することを願ってます。:)

  5. 5
    Anastasio\'s Monologue Says:

    経済産業省の部長の個人ブログ閉鎖について

    実名&会社名を明かしての個人的な情報発信は難しいのではないでしょうか。

  6. 6
    僕って「家」をゲットできるんだろうか? Says:

    ブログを書くと、風当たりの強いこともある、、、と思う

    こんにちは。スマッチ編集部の河内です。

    最近、PSE問題が話題ですね。
    テレビなんかで盛んに論じられているので、詳しい説明は抜きにしますが、簡単に言うと、古い電化製品で安全…

  7. 7
    僕って「家」をゲットできるんだろうか? Says:

    ブログを書くと、風当たりの強いこともある、、、と思う

    こんにちは。スマッチ編集部の河内です。

    最近、PSE問題が話題ですね。
    テレビなんかで盛んに論じられているので、詳しい説明は抜きにしますが、簡単に言うと、古い電化製品で安全…

  8. 8
    湯川鶴章のIT潮流 powered by ココログ Says:

    次のグーグルは日本からも出てくるか-御手洗大祐氏

    日本からはグーグルのようなベンチャー企業が出てくるのかどうかの議論。日本からは

  9. 9
    mitarai Says:

    クワタさん、コメントありがとうございました!

    総務省SNSのニュース、私も見ましたがこういう試みは是非普及すると良いですね。成果を期待して待ちたいところです。

    行政でもこうした積極的な情報システム利用はどんどん進めて頂きたいところです。まずは自ら使ってみて、その効果を実感することが大事なのがICTでしょうし。

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